違法薬物を使用した疑いが持たれている韓国の音楽グループ、ＢＩＧＢＡＮＧ（ビッグバン）のＧ−ＤＲＡＧＯＮ（ジードラゴン）さん（３５）の毛髪精密鑑定で陰性反応が出たことが２０日、分かった。国立科学捜査研究院が鑑定結果を仁川警察庁に伝えた。手足の爪の鑑定結果はまだ出ていないという。仁川警察庁は６日、麻薬類管理に関する法律違反の容疑でＧ−ＤＲＡＧＯＮさんを出頭させ、簡易検査を行った。だが、陰性反応が出たことを受け、毛髪と手足の爪を採取し国立科学捜査研究院に精密鑑定を依頼した。簡易検査は通常、５〜１０日前に薬物を使用していた場合に陽性反応が出るが、それ以前の場合は鑑定が難しい。毛髪は約１年前までの、爪は５〜６カ月前までの薬物使用の有無を確認できるとされる。警察はＧ−ＤＲＡＧＯＮさんの手足の爪の鑑定結果を待ちながら新たな証拠を得るための捜査を続けている。警察はソウル・江南にある遊興施設の従業員の女の供述から、Ｇ−ＤＲＡＧＯＮさんが昨年１２月に同施設で薬物を使用したとみている。女は今年３〜８月に覚せい剤と大麻を使用した罪で起訴されている。ＢＩＧＢＡＮＧのリーダーとして大きな人気を博したＧ−ＤＲＡＧＯＮさんは２０１１年にも大麻使用の疑いで警察の捜査を受けたが、起訴猶予処分となった。仁川警察庁が現在、薬物使用の疑いで捜査または内偵捜査を行っている人物はＧ−ＤＲＡＧＯＮさんや映画「パラサイト　半地下の家族」などに出演した俳優イ・ソンギュンさんを含め１０人だ。イさんも毛髪の精密鑑定で陰性反応が出ている。イさんは警察の調べに対し、「女にだまされた」「薬物とは知らなかった」などと供述したという。