サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で韓国代表は敗退したものの、韓国のサッカーファンの熱は冷めていない。韓国の地上波テレビ局はドラマに替えてＷ杯を中継している。韓国は６月２８日未明に終わった１次リーグ最終戦でドイツに敗れ、決勝トーナメントに進出できなかった。同日夜、地上波テレビ３局は通常通り連続ドラマを放送した。

　Ｗ杯は決勝トーナメントが始まり、７月２日は３局のうちＳＢＳだけが通常通り連続ドラマを放送し、ＫＢＳ第２とＭＢＣはそれぞれドラマの放送を休み、決勝トーナメント１回戦のブラジル対メキシコの試合を中継した。

　調査会社ニールセン・コリアによると、午後１０時からのブラジル対メキシコ戦中継の視聴率はＫＢＳ第２が７．６％、ＭＢＣが７．０％だった。この時間帯に通常放送するＫＢＳドラマ「君も人間か」（以下、原題）の視聴率は５％台、ＭＢＣドラマ「検法男女」が６〜７％台であり、これらとほぼ並ぶか上回ったことになる。あるテレビ局関係者は３日、「テレビ局は最近ドラマが低調で、必ずしも韓国の試合でなくてもＷ杯を中継するほうが視聴率なり広告なり、より役立つと判断したのだろう」と話した。

　一方、一局だけ通常の放送だったＳＢＳの「脂っこいメロ」の視聴率は９．３％だった。Ｗ杯中継で、ＳＢＳは朴智星（パク・チソン）氏、ＫＢＳは李栄杓（イ・ヨンピョ）氏、ＭＢＣは安貞桓（アン・ジョンファン）氏と、２００２年のＷ杯韓日大会ベスト４の神話を築いた元代表を解説に迎えている。韓国のＷ杯熱気は１６日の大会閉幕まで続きそうだ。