ＢＩＧＢＡＮＧ（ビッグバン）らが所属する韓国の大手芸能事務所、ＹＧエンターテインメントの創業者で、脅迫などの容疑で立件された梁鉉錫（ヤン・ヒョンソク）氏（４９）が容疑者として警察から事情聴取を受けた。
京畿南部地方警察庁広域捜査隊は９日午前１０時から聴取を開始。聴取は約１４時間におよび、午後１１時５０分ごろに終了した。報道陣の前に姿を現した梁氏は「警察の調べに誠実に臨んだ。事実関係を説明した」と短くコメントした。容疑を認めるのかなどの質問には「詳しいことは明らかにできない」と答えた後、車に乗り込み帰路に就いた。梁氏は２０１６年８月、同事務所所属の男性グループｉＫＯＮ（アイコン）の元リーダーで、過去の薬物購入疑惑が報じられてグループから脱退したＢ．Ｉ（ビーアイ、本名キム・ハンビン）さん（２３）の知人が薬物使用容疑で逮捕された際に警察の取り調べでＢ．Ｉさんの薬物購入疑惑について供述したことを受け、この知人を懐柔・脅迫して供述を覆させた疑いがある。また、その見返りとして弁護士費用をＹＧエンターテインメントから支払ったとして、業務上背任の疑いも持たれている。このほか、供述を覆させたことにより犯罪を犯した疑いがあるＢ．Ｉさんに対する警察の捜査を妨害したことは犯人隠避教唆に当たるとされた。この知人は今年６月に国民権益委員会に疑惑を通報。警察は梁氏の容疑を立証する証拠の収集に注力してきた。警察関係者は「（Ｂ．Ｉさんの）知人が提起した疑惑について疑問が残らないよう徹底的に捜査する」との方針を示した。